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現役大学図書館司書の仕事と日常について。

【読了記録】「戦国 忍びの作法」感想

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うちの図書館の新着コーナーに並んでいた本で気になったものがあったのでご紹介します。

大学では歴史系を専攻していたので、とても惹かれる内容だったんですよね。

 山田 雄司著「戦国 忍びの作法」を読んでみたので感想を書いていきたいと思います。

 

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*>内容<*

 

現代でも多くの人に親しまれている忍者だが、基本的には尾ひれがついたものばかり。戦国時代のリアルな忍者は、丸型の手裏剣なんてほとんど打たないし、水の上を歩くことなんてこともできない。ただ、変幻自在に姿を変え、どこにでも忍び込み、主君から命じられた任務を確実に遂行。世の中を変えてしまうほどの大きなことを成し遂げたにもかかわらず、決して痕跡を残さない。虚像の忍者のような派手さはないが、かっこいい存在であったことは確か。忍者は当時の「情報産業」であり、そこには当時の最先端の「科学技術」が集約されている。本書は彼らが持っていた智恵や技をひとつひとつイラストを用いて紐解いていく。

引用:G.B.BOOKSHOP

 

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*>感想<*

忍者といえば、「NARUTO」や「バジリスク甲賀忍法帖~」など大人気マンガでも取り上げられる日本独自の職業です。

私も上記のマンガやゲームなどでも度々触れることが多く、特に「真田十勇士」が大好きだったりします。

 

こちらの本ではそんなカッコよくてスタイリッシュな忍者のイメージは置いといて、「実際の忍者はどんなものだったのか」というリアルな忍者像に焦点をあてた本です。

 

火を吹いたり水の上を歩いたりとマンガのような派手さは無いものの、「忍び」という職業がどれだけ大変で技術のいる職業であったかを知ることができます。

 

例えば、「米俵に紛れ込むことができるように体重は60kgを維持しなければならない

ですとか「商人などに変装して情報を仕入れるために薬学などの専門的知識を頭に叩き込んで置かなければならない」など、到底真似できないようなことが多かったです。

こうして考えると、"スパイ"と立ち位置は似ていますね。

 

確かにマンガのような派手さはありませんが、長距離を移動できる身体能力・薬学や火薬の知識・人から情報を聞き出すコミュニケーション能力などを兼ね備えなければ忍者にはなれないというかなりのエキスパートだったということがわかります。

 

豊富なイラストと簡単で分かりやすい説明なのでさっくりと読めるので、活字を読むのが苦手な方でもすっと入りやすい本でした。

ちょっとしたスキマ時間などに読めるのでおすすめですね。私はお昼の休憩時間に読んでいました。

 

ちなみにこの「○○の作法」はシリーズものでして、他にもいろいろな"作法"を学べる本が発売されています。

日本史が好きで理解を深めたい方はぜひご一読を。

 

 

 

 

 

アイキャッチMichaelWuenschによるPixabayからの画像

 

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