YOASOBIの元ネタ小説のあらすじを集めてみた
今回はYoutubeから爆発的に人気になった楽曲グループ「YOASOBI」、テレビやラジオでも毎日のように聞く機会があると思います。
「夜に駆ける」などのリズミカルでちょっと切ないテンポの曲調がとても人気なYOASOBIですが、実はそれぞれの楽曲に原作となる小説があるのはご存でしょうか?
今回はYOASOBIのヒット曲に合わせて原作小説のあらすじをご紹介したいと思います。
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*>YOASOBIとは<*
YOASOBI(ヨアソビ)とは、ボーカロイドプロデューサーのAyaseさんとシンガーソングライターのikuraさんによる2人組の楽曲ユニットです。
2019年10月に結成し、「夜に駆ける」でデビュー。
「夜に駆ける」のミュージックビデオが爆発的にヒットし、現在では1億3千万再生を記録しています。
人気楽曲を収めたアルバム「THE BOOK」も発売しており、ストリーミングや動画サイトだけでなく正真正銘の人気ユニットとなりました。
*>YOASOBIの楽曲には原作小説があった<*
そんなYOASOBIなのですが、実はソニーミュージックが運営する「monogatary.com」という小説投稿サイトの小説を楽曲化するために結成されたユニットだったのです。
そのためYOASOBIが発表する楽曲には必ず原作小説があるのです。
原作小説のあらすじをご紹介していきますので、ぜひ楽曲と一緒にお楽しみください。
夜に駆ける『タナトスの誘惑』
YOASOBI「夜に駆ける」 Official Music Video
デビュー曲であり、一番の大ヒット曲である「夜に駆ける」の原作小説は星野舞夜さんの短編小説『タナトスの誘惑』です。
「君」はいつも主人公である「僕」を呼んでから自殺を図ろうとするのできっと止めてほしいんだと「僕」は自分に言い聞かせて何度も止めます。
死神はその人にとって最も魅力的な姿で現れるという。タナトスに魅入られているのは果たして「君」なのか「僕」なのか……。
とても短い小説ですが解釈の分かれる衝撃のラストとなっています。
あの夢をなぞって『夢の雫と星の花』
YOASOBI「あの夢をなぞって」 Official Music Video
「夜に駆ける」から一点、爽やかな曲調の「あの夢をなぞって」の原作小説はいしき蒼太さんの『夢の雫と星の花』です。
それぞれ未来予知能力を持つ少女と少年が花火大会の火にお互いに告白される予知をします。
お互い告白される、ということはどちらかの予知が外れるということ。予知にない未来を選択してしまうと予知能力は失われてしまうとされている中、少女と少年がとった行動とは……。
というのがあらすじです。
全部で7話ありますが1話1話は短いのでさくっと読めます。
お互いの視点が交錯し揺れる恋心にキュンとなる小説です。
ハルジオン『それでも、ハッピーエンド』
YOASOBI「ハルジオン」Official Music Video
キャッチーなサビと軽快なメロディにちょっと切ない歌詞が素敵な「ハルジオン」の原作小説は橋爪駿輝さんの短編小説『それでも、ハッピーエンド』です
仕事に疲れ、付き合っていた恋人とも別れてしまい廃人同然の生活をしていたイラストレーターの主人公が友人のとある誘いをきっかけに自分の過去やもう今はそばにいない大切な人への思いを胸にキャンバスに向き合う話です。
恋人と復縁するわけでも、仕事に復帰するわけでもないのですが、キャンバスに向き合ったことで主人公が少しだけ前を向けるというところがタイトル通りで美しい小説でした。
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たぶん『たぶん』
YOASOBI「たぶん」Official Music Video
しっとりと聞かせるメロディーに切ない歌詞が胸を打つ「たぶん」の原作小説はしなのさんの『たぶん』です。
別れを告げた恋人が荷物をまとめるために主人公の寝ている間に部屋に入り、片付けをしている。
「たぶん悪いのは自分だ」と言い残した恋人と最後に短い会話を交わすという話です。
短いながらも胸がキュッとするような切なさと妙にすっきりとした読後感が良い小説でした。登場人物の一言一言の言葉選びが美しいです。
群青『青を味方に。』
ノスタルジックな曲とPVが素敵な「群青」はお菓子メーカーブルボンの「アルフォート」とのタイアップで生まれたオリジナルテキスト『青を味方に。』が原作小説となっています。
あなたは不思議な人間だ。
賢く生きることもできるのに、不確かな未来を選んだ。
小説と言うほど長くはなく、どちらかといえばポエムのような文章です。
迷いながらも好きなものに憧れる人たちの後押しをしてくれるような力強い言葉が印象的でした。
ハルカ『月王子』
YOASOBI「ハルカ」Official Music Video
ポップで可愛らしい曲調な「ハルカ」の原作小説はなんと放送作家の鈴木おさむさんの書いた短編小説『月王子』です。
星の王子さまならぬ”月の王子様"のようなデザインのマグカップの目線で愛用している少女の半生を追っていくちょっと可笑しくてちょっと泣けるストーリーです。
独特のセリフ回しにぎょっとしてしまう人もいるかもしれませんが、最後まで読むと心が暖かくなること間違いなしです。
アンコール『世界の終わりと、さよならのうた』
YOASOBI「アンコール」Official Music Video
サビのメロディアスさとちょっと悲しい雰囲気がエモーショナルな「アンコール」の原作小説は水上下波さんの『世界の終わりと、さよならのうた』です。
世界が終わる最期の日、元ミュージシャンの男性と音大生の女性が何も残されていない世界で最期の曲を奏でるというストーリーです。
言葉選びが美しく、情景が目に浮かぶ素敵な小説でした。
世界が終わるという寂しさ、切なさの中に最期の日に二人でセッションができるという小さな喜びが胸をじんわりとさせます。
怪物『自分の胸に自分の耳を押し当てて』/優しい彗星『獅子座流星群のままに』
TVアニメ「BEASTARS」 第2期エンディング ノンクレジット版/YOASOBI 『優しい彗星』
YOASOBI「怪物」Official Music Video (YOASOBI - Monster)
TVアニメ「BEASTARS」の主題歌として作成されたこちらの2曲の原作は「BEASTERS」の作者板垣巴留さんの描き下ろし小説『自分の胸に自分の耳を押し当てて』『獅子座流星群のままに』が原作となっています。
擬人化された動物たちの学園ライフの中に草食獣と肉食獣の確執と葛藤がドラマチックに描かれたBEASTERSの世界観にピッタリとはまる楽曲です。
描き下ろし小説はアニメ公式サイトで読むことができます。
原作マンガ・アニメと合わせてぜひご覧ください。
*>YOASOBIの原作小説集が発売<*
以上、ご紹介してきましたようにYOASOBIの素敵な楽曲たちには素敵な原作小説があったのです。
ほとんどは無料で読むことができますが、このたび原作小説集が発売しました。
簡単にWEBで小説を読むことができるようになった現代ですが、紙で読むとまた余韻や雰囲気がまた違ってくるかと思います。
こちらを読みながら楽曲を聞いてみてはいかがでしょうか。
アイキャッチ:Free-PhotosによるPixabayからの画像
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