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【SCP】殿堂入りコレクションを短文で解説-3

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さて、今回で「SCP殿堂入りコレクションを短文で解説」シリーズも最後となります。

 

今回は読み物として楽しい4つのSCPをご紹介します。

 

関連記事はこちら

【SCP】殿堂入りコレクションを短文で解説-1 - Cerasus-floris

【SCP】殿堂入りコレクションを短文で解説-2 - Cerasus-floris

 

 

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*>SCP-701 吊られた王の悲劇<*

オブジェクトクラスはEuclid

「吊られた王の悲劇」という復讐劇です。

 

これが上演されると一定の確率で演者、観客ともに精神影響を及ぼし自殺衝動・殺人衝動を起こして会場そのものが悲劇となってしまいます。

それと同時に全身を鎖で巻いたような謎の人物SCP-701-1が現れることが確認されています。

 

SCP-701は実はミーム伝染するオブジェクトであり劇の台本を通して人々に感染するため、財団はコピー本含め出版されたSCP-701を全て収容し上演を阻止しています。

しかしながら唐突にコピー本が現れて上演されてしまうことも度々あり、とある博士はKeterへの引き上げを提案しています。

しかし財団の最高幹部であるO5からは「10年おきに100人程度失うくらいなら被害は軽微」としてその提案を却下しています。

 

このSCPは台本やSCP-701が上演された時の事件レポートも詳細に挙げられているため、とても読み応えのあるSCPです。

不気味に立ち尽くすSCP-701-1の写真もホラー色を強めています。

 

*>SCP-882 機械<*

オブジェクトクラスはEuclid

このオブジェクトは歯車やねじ、ベルトなどあらゆる金属が合わさった集合体です。

錆びていないと活性化してしまうため海水に漬けられています。

 

SCP-882に金属が含まれているものを近づけるとSCP-882の一部になり、その全てが金属に変化します。

また、活性化しているSCP-882に長期間近づくと金属の音の幻聴が聞こえるようになり、最悪化するとSCP-882に身を投げてしまいます。うごめいている金属の集合体に身を投げれば……。

その衝動を抑えるためにはSCP-882に金属を入れるしかないようです。

 

こちらのSCPは「アベル」や「小さな魔女」などの人型SCPに比べると地味に見えますが、モノ型SCPにもこのような恐ろしいものがあるということがとてもわかりやすく伝わるSCPです。

インタビューも影響者の悲愴さが感じられるもので一読の価値ありです。

 

*>SCP-914 ぜんまい仕掛け<*

 

オブジェクトクラスはSafe

歯車やぜんまいで出来て大きな装置で、入力口と出力口がそれぞれあり入力口にモノを入れることで改造できるSCPです。

 

改造の設定はRough、Coarse、1:1、Fine、VeryFineがあり設定によって改造の出来がことなります。

このSCP-914に関する実験記録がとても読み応えがありなおかつ面白いです

Dクラス職員を入れてみたり、嗜好品を入れてみたり……その結果もユーモアが聞いていて面白いのでぜひ読んで欲しいです。

 

例えば、ツナサンドを入れてVeryFineに設定するとマグロ型の小さなパンが泳ぎながら出ていったり……。

 

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*>SCP-963 不死の首飾り<*

 

オブジェクトはEuclid

大きな赤い宝石がはめ込まれた首飾りです。

 

このSCPととても関連のある財団職員がいます。ブライト博士と呼ばれる人物です。

実はブライト博士がこのSCPを運搬している時にSCP-076-2(アベル)が収容違反。ブライト博士は死亡してしまいました。その後とあるDクラス職員がブライト博士が持っていたSCP-963を拾い上げると、そのDクラス職員にブライト博士の人格が乗り移ってしまったのです。

 

それからブライト博士、はDクラス職員・オランウータンなどにSCP-963を身に着けさせることで200年以上生き続けています。

 

そんな性質を持つからかブライト博士はSCP-682(不死身の爬虫類)などにも物怖じしないかなり変わり者の職員となっています。

どれくらい変わり者なのかというと、「ブライト博士が二度としてはいけないこと」というリストが作成されるくらい。

上記のような理由でブライト博士は財団の中でも屈指の人気を誇るキャラクターとなっています。

 

 

以上、3回に渡りSCPの殿堂入りコレクションを紹介させていただきました。

短文で紹介、と言いながら結構長文になってしまい申し訳ありません。

 

少しでも気になるものがありましたらぜひ公式のSCPを読んでみてもらえればと思います。

ちなみに日本支部の作った殿堂入りコレクションもあるのですが、日本支部の方はまだ読み始めたばかりなのでもう少し理解を深めたら記事にしていきたいと思います。

 

関連記事はこちら

【SCP】殿堂入りコレクションを短文で解説-1 - Cerasus-floris

【SCP】殿堂入りコレクションを短文で解説-2 - Cerasus-floris

 

元記事はこちら

SCP財団殿堂入りコレクション-ARC - SCP財団

 

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